静岡と長野の県境、水窪(みさくぼ)でラジオ収録。放送でした。
ここは綱引きで県境を決める「峠の国盗り綱引き合戦」が有名です。そして天竜杉、天竜ヒノキも全国的に有名。
このあたりの木はとっても元気なのです!
世界第一級の大断層、中央構造線が走っています。そのパワーなのか土なのか? 昔から良木の産地です。
「枝を取ったら腕を」「木を取ったら首を」(打首かい!)
そんな厳罰で木を守ってきた歴史があるとか。
その大事に守られた木を木材にする天竜T.Sドライシステム様。
ラジオで放送となりました。編集でどうなったかドキドキ。
古くからの言い伝えによると、満月から新月に月が欠けてゆく間。その間に伐採した木は、曲がらない、腐らない、1,000年もつ(!)
「木は闇夜に倒す」そんな言い伝えがあるそうです。
地震が満潮の時に集中するというデーターを見たことがあります。潮汐力が地殻に及ぼす地面の上下幅は最大20~30cmもあるそう。
木は地面に根っこでくっついていますからね。地面に敏感かも。
天竜T.Sドライシステム様の「天竜新月材センター」で収録です。うん、宇宙に届きそうな名前です。気持ちアゲアゲ。
理事長の森下さん、理事の榊原さん。
おなじみレギュラーの大井建設、池田社長と巾崎さん。
「木を育て木材になるには100年かかる場合もある」と理事長。
切ってすぐお金にならないんですか!え〜大変。
伐採して葉っぱをつけたまま3ヶ月山に寝かせる葉枯し。
そして、自然の中でひたすら乾燥。加工場を特別に見学。明治時代の木を切っていました。それをまた乾燥。
天然乾燥するとカビや虫に強いフェノール、フラボノールが出る。
「だから健康に良い本物の家の材料になるのです!」と池田社長。
理事の榊原さんによると水分は25%まで減らして出荷。すべてトレーサビリティをバーコード管理。前理事長の榊原さんのお父さんが考えたシステムだそうです。
切ったばかりの、乾燥した木材を見てびっくりしました。まるで、きれいなおねえさんの背中みたいにスベスベ。
思わず触ってしまったら、指に吸い付くような感触。
「木は切られたあとも生きている」と森下理事長。リグニンによって木質化したあと柔細胞はしばらく活動を続ける。細胞が活動を止めても、防腐、抗菌、といった活動は終わらない。だから材木になっても、生きているように虫や細菌から守る。温度調節や湿度の調節までしてくれる。
自然の知恵ですね。本物の家の本物の素材を見て触れて人生観が変わりました。本当の豊かさって何だろう。深く考えたラジオ収録でした。ご紹介いただいた大井建設の池田社長、巾先様、ありがとうございました。