ハーバル社長のブログ

奥さんポイ捨ての村。女性達が自分を守るために始めたのは?

アフリカに政府の仕事で30年活動された中村さんの講座

「世界を知ろう」

記録映像の解説です。

今回はアフリカの森の民、ピグニーのお話。

ピグニー族は森の中で自給自足。男達が狩をして女が捕った獲物を調理する。

女達は飽きられると捨てられる。男の子供は労働者として森で働く。

残された女の子ために外国の援助で学校ができた。真剣に学ぶ女の子達。

学ぶ事で彼女達の世界は違ったものになる。

文明でやって来たのは学校だけではなかった。

貨幣経済も身近になった。上の写真は金が少なくて赤ちゃんのパウダーを買えなかったお父さん。

文明の後押しを得て、女達は結婚を契約とする事に成功した。

キリスト教(カトリック)を利用して一夫一婦制、ポイ捨ても禁止に。

外国の文化、貨幣経済、宗教、そしてピグニーの風習が混沌としている。

インタビュー中、お父さんが「お前はしゃべるな!」と怒り出し微妙な表情のお母さん。

男尊女卑は相変わらず。

最初の写真に戻りますが、画面ではラジオで呼びかけている女性。

メディアがやってきた。女性達は文化を追い風にすべてを一変させようとしている。

男達は貨幣経済に取り残されたお父さんのように、自らも変わらざるを得ないだろう。

 

しかし、映像で一瞬映る光景に考えさせられました。

先進国から持ち込まれた重機が森を伐採し、大量の木材を運び出している。

森の民、ピグニー。文明の持つ光と闇が差し込んでいる。考えさせられるドキュメントでした。

 

 

聞くことは森羅万象を知ること。そして自分を知ること。

フランスで活躍される広田さんのコンサート&トークショー

フランスのパリで活躍する作曲家でありピアニスト、広田裕子さんのコンサートがミナローザにて行われました!ラジオで共演した中村さんの主催した企画です。実は、世界で活躍するアーティストをお迎えするのは初めて。どうなる事やら心配でした。

いきなり設営失敗!

映像を投影したいと事前に連絡をいただきました。ディスプレイを用意していたのですが、元気に動いていたディスプレイのバックライトが壊れて点灯しません!

「あー!どうしよう!」

そういえばパソコンの映像→テレビの映像信号(テレビのジャックの黄色いもの)変換する部品を持っていました。

バッファロー社 PCast

PC/TV コンバーターといいます。これに自宅のテレビを繋いでみました。

この形式ならプロジェクターが無くてもテレビがあればなんとかなります。

 

ところが、今度はパソコンの設定が不明。変な絵が出てきて動きません。

「今回は諦めよう」ガッカリして中村さんが言っています。

何が起きているのかなぁ?見るとウィンドウズ。最近のウィンドウズさっぱり解りません!画面のプロパティーが見ることが出来れば映像出力の設定ができるはずです。

検索窓があったので「プロジェクター」と入力したら

画面の設定が出て来ました!開始直前にようやく映像の準備ができ安堵しました。これから機材は3日前にチェックすることにします。

ミナローザの意味?

演奏直前に広田さんが「ミナローザってイタリア語ですか?」「いえ、日本語との造語です みなさんがバラのように美しくなれる場所という意味です」広田さん、そうなんですか!とウケて笑っていました。演奏前の挨拶でこの話をした広田さん。今度は会場がウケました。

「日本語とのハイブリットがいいんです!」広田さん、上手い!

演奏は心を映す

お店のピアノ、実は65歳ぐらいです。戦後初めてKawaiが生産したモデル。なんと広田さんが弾き始めると若々しい乙女が歌っているような生命感が溢れる音にびっくり。この後のトークショーでヒントをいただきました。

師匠の言葉

広田さんの師匠ヒットブラウンさんは レッスンが始まる前に

「よく聞きなさい、とにかくよく聞きなさい」

そう言ったそうです。この聞くというのは物理的な空気の響きでだけではなくて聞いた時の自分の心の動きもよく観察しなさいという意味だそうです。

そのあとに「よく観察することは自分らしさを作ることができる」特に日本人に多いのが「周りがこうしているから」「業界がこうだから」「指針がこうだから」そう何も考えずに同調してしまうそうです。よく聞くこと、よく分析すること、考え続けること。それが唯一無二の個性になっているそうです。とても感銘を受けました。早速そうありたいと思っています!

うまく行かない時こそチャンスなんだ!

もう一つ、記憶に残るエビソードがありました。広田さんが大スランプになってしまった時のこと。スランプの時は何もできない、でも時間だけはある事に気付いたそうです。再度、大学に入り直し作曲を学び自分の表現を手に入れた。スランプが無かったら今の自分は無い。実は良く無い時こそ大事なチャンスなんだと感心。いい話でした。

フランスの黄色いベスト運動

質問コーナーになったのでフランスの暴動について聞いて見ました。

黄色いベスト運動という社会運動。広田さんによると始めはガゾリンの増税について抗議が発端だそうです。しかし、フランスの社会は今、大きな問題を抱えている。それは上流階級との格差。マカロン大統領も後ろ盾に大きな銀行が存在したり、一般市民の不満が爆発しているとのこと。しかし、この黄色いベスト運動は暴力的なものでは無かったのですが突如として暴徒と化した点で不思議だったと言っていました。今は女性で構成された非暴力の運動も始まり、新しい革命のような雰囲気だと聞き歴史のダイナミクスを感じました。

フランスと日本を繋ぐ流れ

フランスの素晴らしい所、日本の素晴らしい所、双方を学ぶために広田さんはサマーキャンプを開催しています。自然の中で人間的に成長しながら自分らしさを育てる。出来たら娘にもサマーキャンプに参加して世界を見て欲しいなと強く思いました。

次回、広田さんが日本に帰国した時にコンサートを企画したいと思います。今度こそしっかり準備します!