【劇団RIN part2】ドアを開けたらトンでもない光景が浮かび上がった!そうアレの最中!

前回までのあらすじ

17歳の僕は、大学に入るために地元の劇団を電話帳で探し出し断られました。

直接交渉するためにノンアポで来てしまった劇団事務所。

見るからに怪しく、中から怪しい物音がします。

意を決して劇団のドアを開けた、そこには!

女、

裸の腹だ。

そうです、蛍光灯の下にいたのは女。

なぜか、男と女が腹を抑えて寝転んでいるのです。

それが腹式呼吸というものだと後で知る事になります。

女の腹が眼前いっぱいに繰り広げられたのは、腹式呼吸をわかりやすくするため

シャツをまくり上げ、へそを出していたのです。

 

眼鏡をかけて色の白い女は、びっくりして、

「何ですか?」

予想通りの返答

「劇をやりたいんです!」

率直に伝えてみました。相手によったら交渉はここで断絶するのも覚悟の上です。

「何で?」

進学のために必要だと、持っていた資料を見せました。

とりあえず、見学しなさいと内部に通してくれました。

 

30畳あるのでしょうか、広い部屋にはグレーのカーペットが敷かれていました。

壁面は鏡が据付けられています、本棚、机、

普段の生活からかけ離れた世界。

3人の男女がいました。1人は若い女。30歳ぐらいのさっきの白い女性。

そして、中年の男。それが劇団RIN代表の中村さんでした。

 

「あーーー!」

 

突然、3人が叫び出しました。発声練習です!

僕はこんな中でやって行けるのか?すごく不安だったのを覚えています。

 

だいたい、女オンチで、非恋愛体質の自分。

愛憎渦巻く情念の世界でまともに生きられるとは思えませんでした。

 

あれから2o年以上経過、

1番向いてないと思われた自分が、どうした訳か長い長い付き合いになっています。

現在の劇団の様子

1987年は希望やきらびやかさに満ちた恋愛がテーマ。

今は絶望を分かち合っているような閉塞感。

過去の公演実績があちこち貼られています。

ほとんど自分は知らない公演です。

そうそう、劇団は芸能活動もやっていたのです。

いつの時代でしょうか?

僕は個人的にいろいろ出させてもらったけど、

台本がこんなにたくさん!

ここまで引っ張ってきた中村さんの努力は凄まじい!

なんと団員、2人になってしまった事もあったとか。

ほかの劇団に協力してもらい乗り越えて来たそうです。

そうそう、ティーダの風という劇で主役をやらせていただきました。

これは続編。

日系アメリカ人の役でした。

本当に外人と間違えられていました。しかも日本人と言っても全く信じてもらえなかったです。

ビデオがたくさん。VHSですよ〜。

劇団RIN 黄金期で時間は止まっているかもしれません。

代表もだいぶ丸くなりました。以前は怒鳴ってばかりいたのですが。

今は若い人達と共通の目標の下、成長できる自分が嬉しいです。

ずっとこのような場を守ってくれていた代表の中村さんに感謝します。

 

これからも、静岡を楽しくして行きましょう!