エルヴィろうぜ!カモンベイビー静岡 !

知らなかった。

スタッフのキヨミさん、ツイストの女王だったなんて!

エルヴィスこと乗本さんが来店してわかった真実。

しかも僕が働いていたケントスで踊っていた!

そう店長はケントスで働いていたのです。

大学卒業の春。東京吉祥寺の音楽事務所。

ここが僕が社会人生活を踏み出す第一歩のはずでした。 

我が母は大阪のアパートで荷物をまとめている僕のところに突然やって来た。

「大学まで出してやった恩義を忘れたか!」

「3000万も使ったんだ!仕事を手伝わないなら返せ!」

大騒ぎ。

あんた、また反対運動か!

僕が高校の時、空手で東海大会や全国へ行った時に道着を隠しやがったな!

地元ラグビークラブに入り頑張っていた時も、グラウンドにBMWで乗り込んで暴走運転して大騒ぎしたよな!

この不良母め。

数々の問題行動を起こした母であったが、体調が悪いと言う。

思えば母とは二人三脚で仕事をしてきた。僕の仕事デビューは幼稚園の年中の時。花屋の店番だった。

それから小学校に進学すると、夜の街に母と服を売り歩いた。

僕の夕食はいつも、たこ焼き。たまにお好み焼き。

母の仕事がようやく軌道に乗って、僕が中学の寄宿舎に入るまでたこ焼き生活は続いた。

母と一緒にいつも仕事をしていました。

そんなビジネスパートナーの母が困っている。

しかし、音楽事務所もこまるだろう。オーディションを通ったのは2人。しかも片割れは「音楽やめる」と言い出し本当にやめてしまった。

僕も芸能界は向いてないのはハッキリわかっている。正直、ツライ。

「外国に留学させてやる」下宿で大暴れした母の言葉に驚いた。

よし行こう。僕はアメリカの英語学校に進路をフォーカスして生活も静岡に移した。

給料は月給5万円。問題は母が留学は無理だと言い出したこと。

僕は留学費用80万円を稼ぐため夜も働き始めた。それがケントス。

当時、静岡ケントスに入っていたバンドがフルハウス。

僕は店員の立場でフルハウスのオーディションを受ることに。

オーディション参加者は僕も含めて3人。静岡でオーディションを通るのは記憶にないほど前例が無いと聞いた。前例は作ればいい。やるぞ!

ラバンバ。リッチーバレンスの名曲。フルハウスの十八番である。

僕はここぞとばかり、フルハウスメンバーと歌い踊り遊んだ。

演奏がノリノリになりアドリブも入った。とにかく楽しい!

メンバー全員、文字通り弾けるような笑顔で演奏を終えた時。

もうすでにオーディションの参加者はケントスの虜でしょう!

いない。勝手に帰ってしまった。でもフルハウスの弾ける演奏が聞けて僕はそれだけで満足だった。ずっとギターの人が楽しかったと何度も言ってくれて本当に涙ぐんでしまうほど嬉しかった。

フルハウスのオーディションに受かり、バンドの控え室が僕の居場所になる。そして昼間はずっと練習につぐ練習。

服屋はやめることになった。その時また母が大暴れをするのでした。

ふと、2019年の今。目の前のエルヴィスと話して走馬灯のように思い出した。

エルヴィスは、ールディースのライブをこの店でやろう!という建設的なプランを提案して綿密に計画を練って来店して頂いたのです。

あの楽しさをここで再現するんだ!

すると、なにか楽しそうな雰囲気を察知した店員のキヨミさんが

「わたしはツイストコンクールで入賞した」なんて話をはじめてビックリ!

ツイストの女王さまで当時ブイブイ街を闊歩していた。キヨミさん。

ノリノリでケントスに通っていたそうな。現場で会っていたかもね。

さて、いよいよ、このミナローザでオールディーズのライブを開催します。

2月のバレンタインに向けて、動いています。

ぜひ、オールディーズの名曲とツイスト、浜松のエルヴィスとエルヴィりましょう。カモンベイビー、静岡の熱い夜が始まります!

聞くことは森羅万象を知ること。そして自分を知ること。

フランスで活躍される広田さんのコンサート&トークショー

フランスのパリで活躍する作曲家でありピアニスト、広田裕子さんのコンサートがミナローザにて行われました!ラジオで共演した中村さんの主催した企画です。実は、世界で活躍するアーティストをお迎えするのは初めて。どうなる事やら心配でした。

いきなり設営失敗!

映像を投影したいと事前に連絡をいただきました。ディスプレイを用意していたのですが、元気に動いていたディスプレイのバックライトが壊れて点灯しません!

「あー!どうしよう!」

そういえばパソコンの映像→テレビの映像信号(テレビのジャックの黄色いもの)変換する部品を持っていました。

バッファロー社 PCast

PC/TV コンバーターといいます。これに自宅のテレビを繋いでみました。

この形式ならプロジェクターが無くてもテレビがあればなんとかなります。

 

ところが、今度はパソコンの設定が不明。変な絵が出てきて動きません。

「今回は諦めよう」ガッカリして中村さんが言っています。

何が起きているのかなぁ?見るとウィンドウズ。最近のウィンドウズさっぱり解りません!画面のプロパティーが見ることが出来れば映像出力の設定ができるはずです。

検索窓があったので「プロジェクター」と入力したら

画面の設定が出て来ました!開始直前にようやく映像の準備ができ安堵しました。これから機材は3日前にチェックすることにします。

ミナローザの意味?

演奏直前に広田さんが「ミナローザってイタリア語ですか?」「いえ、日本語との造語です みなさんがバラのように美しくなれる場所という意味です」広田さん、そうなんですか!とウケて笑っていました。演奏前の挨拶でこの話をした広田さん。今度は会場がウケました。

「日本語とのハイブリットがいいんです!」広田さん、上手い!

演奏は心を映す

お店のピアノ、実は65歳ぐらいです。戦後初めてKawaiが生産したモデル。なんと広田さんが弾き始めると若々しい乙女が歌っているような生命感が溢れる音にびっくり。この後のトークショーでヒントをいただきました。

師匠の言葉

広田さんの師匠ヒットブラウンさんは レッスンが始まる前に

「よく聞きなさい、とにかくよく聞きなさい」

そう言ったそうです。この聞くというのは物理的な空気の響きでだけではなくて聞いた時の自分の心の動きもよく観察しなさいという意味だそうです。

そのあとに「よく観察することは自分らしさを作ることができる」特に日本人に多いのが「周りがこうしているから」「業界がこうだから」「指針がこうだから」そう何も考えずに同調してしまうそうです。よく聞くこと、よく分析すること、考え続けること。それが唯一無二の個性になっているそうです。とても感銘を受けました。早速そうありたいと思っています!

うまく行かない時こそチャンスなんだ!

もう一つ、記憶に残るエビソードがありました。広田さんが大スランプになってしまった時のこと。スランプの時は何もできない、でも時間だけはある事に気付いたそうです。再度、大学に入り直し作曲を学び自分の表現を手に入れた。スランプが無かったら今の自分は無い。実は良く無い時こそ大事なチャンスなんだと感心。いい話でした。

フランスの黄色いベスト運動

質問コーナーになったのでフランスの暴動について聞いて見ました。

黄色いベスト運動という社会運動。広田さんによると始めはガゾリンの増税について抗議が発端だそうです。しかし、フランスの社会は今、大きな問題を抱えている。それは上流階級との格差。マカロン大統領も後ろ盾に大きな銀行が存在したり、一般市民の不満が爆発しているとのこと。しかし、この黄色いベスト運動は暴力的なものでは無かったのですが突如として暴徒と化した点で不思議だったと言っていました。今は女性で構成された非暴力の運動も始まり、新しい革命のような雰囲気だと聞き歴史のダイナミクスを感じました。

フランスと日本を繋ぐ流れ

フランスの素晴らしい所、日本の素晴らしい所、双方を学ぶために広田さんはサマーキャンプを開催しています。自然の中で人間的に成長しながら自分らしさを育てる。出来たら娘にもサマーキャンプに参加して世界を見て欲しいなと強く思いました。

次回、広田さんが日本に帰国した時にコンサートを企画したいと思います。今度こそしっかり準備します!