フランスで活躍される広田さんのコンサート&トークショー
フランスのパリで活躍する作曲家でありピアニスト、広田裕子さんのコンサートがミナローザにて行われました!ラジオで共演した中村さんの主催した企画です。実は、世界で活躍するアーティストをお迎えするのは初めて。どうなる事やら心配でした。
いきなり設営失敗!
映像を投影したいと事前に連絡をいただきました。ディスプレイを用意していたのですが、元気に動いていたディスプレイのバックライトが壊れて点灯しません!
「あー!どうしよう!」
そういえばパソコンの映像→テレビの映像信号(テレビのジャックの黄色いもの)変換する部品を持っていました。
バッファロー社 PCast
PC/TV コンバーターといいます。これに自宅のテレビを繋いでみました。
この形式ならプロジェクターが無くてもテレビがあればなんとかなります。
ところが、今度はパソコンの設定が不明。変な絵が出てきて動きません。
「今回は諦めよう」ガッカリして中村さんが言っています。
何が起きているのかなぁ?見るとウィンドウズ。最近のウィンドウズさっぱり解りません!画面のプロパティーが見ることが出来れば映像出力の設定ができるはずです。
検索窓があったので「プロジェクター」と入力したら
画面の設定が出て来ました!開始直前にようやく映像の準備ができ安堵しました。これから機材は3日前にチェックすることにします。
ミナローザの意味?
演奏直前に広田さんが「ミナローザってイタリア語ですか?」「いえ、日本語との造語です みなさんがバラのように美しくなれる場所という意味です」広田さん、そうなんですか!とウケて笑っていました。演奏前の挨拶でこの話をした広田さん。今度は会場がウケました。
「日本語とのハイブリットがいいんです!」広田さん、上手い!
演奏は心を映す
お店のピアノ、実は65歳ぐらいです。戦後初めてKawaiが生産したモデル。なんと広田さんが弾き始めると若々しい乙女が歌っているような生命感が溢れる音にびっくり。この後のトークショーでヒントをいただきました。
師匠の言葉
広田さんの師匠ヒットブラウンさんは レッスンが始まる前に
「よく聞きなさい、とにかくよく聞きなさい」
そう言ったそうです。この聞くというのは物理的な空気の響きでだけではなくて聞いた時の自分の心の動きもよく観察しなさいという意味だそうです。
そのあとに「よく観察することは自分らしさを作ることができる」特に日本人に多いのが「周りがこうしているから」「業界がこうだから」「指針がこうだから」そう何も考えずに同調してしまうそうです。よく聞くこと、よく分析すること、考え続けること。それが唯一無二の個性になっているそうです。とても感銘を受けました。早速そうありたいと思っています!
うまく行かない時こそチャンスなんだ!
もう一つ、記憶に残るエビソードがありました。広田さんが大スランプになってしまった時のこと。スランプの時は何もできない、でも時間だけはある事に気付いたそうです。再度、大学に入り直し作曲を学び自分の表現を手に入れた。スランプが無かったら今の自分は無い。実は良く無い時こそ大事なチャンスなんだと感心。いい話でした。
フランスの黄色いベスト運動
質問コーナーになったのでフランスの暴動について聞いて見ました。
黄色いベスト運動という社会運動。広田さんによると始めはガゾリンの増税について抗議が発端だそうです。しかし、フランスの社会は今、大きな問題を抱えている。それは上流階級との格差。マカロン大統領も後ろ盾に大きな銀行が存在したり、一般市民の不満が爆発しているとのこと。しかし、この黄色いベスト運動は暴力的なものでは無かったのですが突如として暴徒と化した点で不思議だったと言っていました。今は女性で構成された非暴力の運動も始まり、新しい革命のような雰囲気だと聞き歴史のダイナミクスを感じました。
フランスと日本を繋ぐ流れ
フランスの素晴らしい所、日本の素晴らしい所、双方を学ぶために広田さんはサマーキャンプを開催しています。自然の中で人間的に成長しながら自分らしさを育てる。出来たら娘にもサマーキャンプに参加して世界を見て欲しいなと強く思いました。
次回、広田さんが日本に帰国した時にコンサートを企画したいと思います。今度こそしっかり準備します!